ドバイの自然災害リスクはどの程度なのか?
海外不動産や移住先として注目を集めるドバイ。
一方で、日本人の多くが気になるのが 「自然災害リスクは本当に大丈夫なのか?」 という点ではないでしょうか。
結論から言うと、
ドバイは地震リスクが極めて低い一方で、近年は局地的な洪水リスクが顕在化した地域 です。
ただし、そのリスクに対して政府主導で大規模な対策が進んでいる点も重要です。
本記事では、エビデンスをもとに
- 地震リスク
- 洪水リスク
- 日本との違い
- 安心材料
を整理して解説します。
地震リスク|世界的に見ても「非常に低い」
ドバイを含むUAEは、アラビアプレートの内部に位置しており、
日本のようなプレート境界型地震が頻発する地域ではありません。
実際、UAE国内で
- 大規模地震による都市被害
- 建物倒壊を伴う地震災害
の記録は、歴史的にほぼ存在しません。
周辺国(イランなど)で発生した地震の揺れを感じることはありますが、
ドバイで深刻な被害が出るレベルに至った例は極めて稀です。
- 大地震の発生確率が極めて低い
- 新築物件は国際基準に沿った構造設計
- 日本と比べ「日常的な地震リスク」を考慮する必要がほぼない
洪水リスク|「ゼロではない」が性質は日本と全く違う
ドバイは砂漠気候で、年間降水量は非常に少ない都市です。
しかしその一方で、まれに発生する 短時間・局地的な豪雨(フラッシュフラッド) が問題になることがあります。
特に2024年4月には、
過去約75年で最大規模の降雨 が観測され、
一部地域で道路冠水や空港機能への影響が発生しました。

実際に現地で目の当たりにしました。道路は一部浸水していて、3日間ほど交通が麻痺していました。
これは「雨が多い国」だから起きたのではなく、
雨がほとんど降らない前提で都市設計がされていた地域に、例外的な豪雨が集中した ことが原因です。
日本と異なる「排水設計の前提」
ここが、日本人が誤解しやすいポイントです。
🇯🇵 日本の設計思想
- 毎年、長時間・広範囲で雨が降る
- 河川氾濫・台風・梅雨が前提
- 排水・治水インフラが非常に発達
🏜 ドバイの設計思想
- 基本は「雨が降らない」
- ごく稀に短時間で大量の雨
- 洪水対策は段階的に整備中
つまり、想定している雨の種類が全く違う のです。
洪水リスクに対する「決定的な安心材料」
2024年の洪水を受け、ドバイ政府は
国家規模の排水・洪水対策プロジェクトを本格始動 させました。
- 投資額:約300億ディルハム(約1兆円規模)
- 排水能力:現在の約7倍
- 完成目標:2033年
- 都市全域を対象とした抜本的対策
これは「問題が起きたから後手で対応している」のではなく、
国として都市インフラを一段引き上げるフェーズに入った と見ることができます。
リスクと安心要素を整理すると
| 項目 | 実情 | 評価 |
|---|---|---|
| 地震 | ほぼ起きない | 非常に安心 |
| 洪水 | 例外的に発生 | 対策進行中 |
| 排水 | 日本と前提が違う | 改善フェーズ |
| 政府対応 | 国家主導で強化 | 長期的に安心 |
まとめ|正しく理解すれば「過度に恐れる必要はない」
ドバイは
- 地震リスクが極めて低い
- 洪水は起きうるが性質は限定的
- 問題が顕在化した後の対応スピードが非常に速い
という特徴を持つ都市です。
日本の感覚で見ると不安に感じる場面もありますが、
エビデンスをもとに整理すると、日本と比べて災害リスクは低く
長期的な居住・不動産投資の観点では、リスクは十分にコントロール可能な範囲 と推測します。
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