UAEのガソリン価格が、2026年10月1日から大幅に引き上げられた。Special 95は1L=4.28AED(約184円)、Super 98は4.40AED(約189円)。ガソリン価格が4AEDを超えるのは、2022年以来およそ4年ぶりとなる。
UAE Fuel Price Committeeが発表した10月の価格は、E-Plus 91が4.21AED、Special 95が4.28AED、Super 98が4.40AED、ディーゼルが4.80AED。いずれも10月1日から適用されている。

9月と比べると、Super 98は15.8%、Special 95は16.0%、E-Plus 91は16.6%の上昇。ディーゼルも11.6%値上がりした。 gulfnews.com

満タン1回で、いくら変わるのか?

値上げ幅は1Lあたり約0.6AED。一見すると小さく見えるが、満タンにすると差は分かりやすい。Khaleej Timesによると、62Lタンクの一般的なセダンにSpecial 95を入れた場合、9月は228.78AEDだったのに対し、10月は265.36AED。

1回の給油で36.58AED、約1,570円の増加となる。
74LタンクのSUVでは、Special 95の満タン価格が273.06AEDから316.72AEDへ上昇。差額は43.66AED、約1,880円だ。車移動が中心のUAEでは、月に何度も給油する家庭ほど影響は大きくなる。

なぜここまで上がったのか?

背景にあるのは、国際原油価格の上昇だ。

Khaleej Timesによると、9月29日時点でBrent原油は1バレル107ドル前後まで上昇していた。UAEの燃料価格は、国際的なエネルギー価格の動きと流通コストなどを反映して毎月見直される仕組みになっている。
Gulf Newsは、2月以降のエネルギー価格上昇を背景に、一般的な60Lタンクでは2月と比べて最大124.8AED多く支払う水準になっていると報じている。

つまり今回の値上げは、単なる月次調整というより、国際的なエネルギー価格上昇がUAEの生活コストに直接反映された形だ。

「UAEはガソリンが安い」というイメージも変わる

UAEは産油国ということもあり、「ガソリンが安い国」というイメージを持つ人は多い。ただ、2015年以降は市場連動型の価格制度が導入されており、原油価格が上がれば国内価格も上がる。
今回の4AED台突破は、その仕組みを改めて実感させる動きでもある。
不動産や移住コストを見る際も、家賃だけでなく、車、保険、ガソリン、駐車場といった日常支出まで含めて考える必要がある。

UAEの生活コストは「税金が低いから安い」という単純な話ではない。今回のガソリン価格上昇は、そのことを分かりやすく示している。


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