2026年10月5日時点で、世界の金価格は調整局面に入り、ドバイの24K店頭価格も1g=499AED(約20,958円)まで下落している。9月6日の533.75AED(約22,418円)から約6.5%下落した。
Gulf NewsがDubai Gold & Jewellery Groupのデータとして掲載している価格によると、10月5日時点のドバイの金価格は、24Kが499AED、22Kが462AED、21Kが443AED、18Kが379.75AEDとなっている。
1AED=42円換算では、24Kは1g約20,958円。100gなら単純計算で約209万5,800円となる。
1カ月で約6.5%下落
今回注目したいのは、ドバイだけで価格が下がったわけではないという点だ。金は世界共通の国際商品であり、ドバイの店頭価格も国際的な金相場の影響を強く受ける。
Gulf Newsの過去価格を見ると、9月6日の24Kは533.75AED(約22,418円)だった。そこから10月5日の499AED(約20,958円)まで、1gあたり34.75AED、約1,460円下落したことになる。下落率は約6.5%。
つまり今回の動きは、「ドバイの金だけが安くなった」のではなく、世界の金価格が下落し、その動きがドバイの店頭価格にも反映されたと見るのが正確だ。
なぜドバイの金価格も下がるのか
ドバイで販売される金価格は、国際金価格をベースに決まる。
世界の金相場が上がれば、ドバイの24Kや22K価格も基本的には上がる。逆に国際価格が下がれば、ドバイの店頭価格にもその影響が出る。UAEディルハムは米ドルに連動しているため、ドバイの金価格はドル建ての国際金価格との連動性も高い。
ただし、世界中で完全に同じ価格になるわけではない。
実際の販売価格には、現地の需給、流通コスト、店舗ごとのプレミアム、ジュエリーであれば加工賃などが加わる。そのため、同じ金でも国や店舗によって最終価格には差が出る。
金価格の上昇は終わったのか
現時点でそう判断するのは早い。
Gulf NewsはWorld Gold Councilの見通しとして、2026年後半の金価格について、世界経済、インフレ、金利、地政学リスクなどによって再び上昇する可能性があると報じている。
これはあくまで見通しであり、将来の価格を保証するものではない。
今回の下落が一時的な調整なのか、それとも金市場全体の流れが変わり始めているのかは、今後の金融政策や世界経済の動きを見ていく必要がある。
なぜUAEで金価格を見るのか
ドバイでは金が非常に身近な資産だ。
ジュエリーとして購入する人だけでなく、金地金やコインを資産保全の一つとして保有する投資家も多い。Khaleej Timesも、UAEではインフレや通貨変動へのヘッジとして金を保有する個人投資家がいると報じている。
日本人からすると「ドバイ=不動産」というイメージが強いかもしれない。
しかし実際のドバイには、金、株式、不動産、暗号資産など、世界中の資産と資金が集まっている。
1カ月で金価格が6%以上動いたという事実は、資産価格が常に一方向に動くわけではないことを改めて示している。
次に注目したいのは、499AEDという数字そのものではない。
今回の下落が一時的な調整で終わるのか。それとも、世界の資金が金以外の資産へ動き始めているのか。
そこが次のポイントになる。
